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略縁起

行基菩薩は神亀二年(725) 9月、多くの弟子たちと共に各地行脚の修行をしながらこの近くの山崎川のほとりにさしかかりました。その際、以前ここにあった橋が今は無く、人々が不便な思いをしていると知り、ここに山崎橋を架けられました。

久修園院は、この時に行基菩薩の発願で起工されたお寺で、行基四十九院のひとつ、通称「釈迦堂」、または「木津寺」として親しまれています。

創建当時の境内は七堂伽藍が建ち並んだ大寺で、聖武天皇の勅願所でありました。 しかし年を経て、大阪夏の陣の元和元年(1615)に至り、豊臣方の敗走兵が当院に逃げ込み放火自殺した事により堂塔はことごとく消失します。その後、延宝八年(1680)、中興の祖・宗覚律師により再興されました。

宗覚律師は博識多芸で儒仏はもちろん医学・宗教学・地理学・天文学・武芸・音楽・絵画・彫刻などに通じた枚方が生んだ偉大な文化人でもありました。

慶応四年(1868)の「鳥羽伏見の戦い」の際、旧幕府軍が当院を橋本本営として本陣を構えたと言います。

境内の愛染堂にお祀りしている愛染明王坐像は、高さ6尺(約2メートル)と日本最大級のサイズを誇る愛染明王さまで、当院を復興した宗覚律師の御作です。 律師が人生の後半に至ってもなお律師を思う母の心の深さに思いを致し、母の死後8年目に彫り上げられたと伝えられています。

従って、母の愛を慕い、その愛の偉大さを讃える“慈母の愛染”像でもあります。

御詠歌: 法(のり)の道 久しく修(しゅ)せば み仏の
          園(くに)に入るぞと 聞くも嬉しき
宗派: 真言律宗
開山: 行基菩薩
中興開山: 宗覚律師 (そうかくりっし)
創建: 神亀二年(725)

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久修園院の主なみどころ

本尊釈迦如来立像

釈迦堂にお祀りしている本尊・釈迦如来立像は、左手に大きめの金鉢、右手に錫杖を持つ托鉢修行中の尊いお姿を表現しています。

寺伝によると、作者は長谷寺の本尊である十一面観音菩薩の化身と崇められた跡宮王丸といわれています。

高さ5尺(約165cm)
赤栴檀の木で彫られています。


天球儀

元禄十五年(1702)頃、宗覚律師の作で、天文博士・安井算哲の天体星座の図により模作彫刻したという、銅製の極めて精巧なる天体観測器です。

球面に天球の星辰(星座)を銘記しており、その支柱(子午環)には「以天文博士保井算哲之図模作焉 老比丘宗覚正直自運錐鑽雕焉」と銘文が刻まれ、箱には「天球之図」という墨書があります。


枚方市の指定文化財
銅製。直径52cm


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INFORMATION

お休み 年中無休
参拝料金 300円
宿泊休憩料金 宿泊施設なし。休憩は50人まで可、事前連絡のこと。 費用志納。

交通アクセス


京阪電車「橋本駅」下車、大阪方面へ徒歩5分。


府道京都枚方線の楠葉パブリックゴルフコースから北へ約1km走って、橋本駅の手前を右へすぐ。
駐車場: あり
 
交通アクセス(地図)


お問い合わせ

『久修園院』
〒 573-1101 大阪府枚方市楠葉中之芝2丁目46

 TEL
 


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